宝石がガラス玉になる前に

神宮寺担大学生です

PrinceとPrincessの軌跡

 

King & Princeのデビューは目前に差し迫った。

今日でジャニーズJr.最後の日だ。


6人でデビューすることに全くもって不満があるわけではないし、むしろとても嬉しいことだと感じている。


しかしこれまでMr.KINGとPrinceとして活動してきたこと、なかったことにはしたくない。
最後に思い入れの深かったPrinceへの想いを言葉にしておきたいと思う。

 

このブログのタイトル“宝石がガラス玉になる前に”はおわかりの通りシンデレラガールの2番の歌詞「恋の魔法には期限がある、時が経てば宝石もガラス玉さ」からきている。

Wゆうたの歌声もメロディーも好きなこのパートをタイトルにしたのには意味がある。

 

恋と呼べるものではないが、わたしが神宮寺くんをこれからずっと好きでいれるとは断言できないし、現にヲタクやめたいとはしょっちゅう言っている。

わたしには100年先も愛を誓うなんて到底できない(?)のである。

だけど今の想いは本物であって宝石のように輝くものだ。これから先その想いがなくなって価値のないガラス玉になる前に拙い言葉でも残しておきたいと思ったのでこのブログを始めた。これを読み返せばいつだって輝きを思い出せるはずだ。

 

前置きはさておき、わたしは正直Jr.内のユニットに深入りをするつもりはなかった。2017年の夏までは…。

 

神宮寺勇太を好きになった当時は岸くんがSHOCKに出演していたため、顕嵐くんが一緒の括りになった頃。Sexy Boysという名でシアタークリエでメインの公演、Sexy Secondのツアーバック。岸優太、岩橋玄樹阿部顕嵐宮近海斗神宮寺勇太、“いつメン”と称されたこの5人が作り出す雰囲気は青春そのものだと感じていた。

あらちかには5人が集結する前からあったTravis Japanという別の居場所もあって、5人が一緒にいることが、全ての人にとって正解ではないこともわかっていた。

 

平野紫耀と永瀬廉が関西から出てきて、髙橋海人とともにDREAM BOYSとして活動し始めた頃にある人が言っていた。Jr.には安定な位置なんてない、皆ライバルでもあり仲間でもある、と。

だからわたしは自担がいる場所があればどこでもいいと良くも悪くも割り切って考えたのだ。

 

だから5人での活動が少なくなっても、彼らがこれからもかけがえのない仲間でいてくれたらいいなと願っていた。

 

Sexy Boyzとしてマリウスとじぐいわの3人で活動していても、じぐいわときしあらちかの立ち位置に差が生じても、のちにキンプリとなる6人でのクリエの公演が決まった時も、Mr.King VS Mr.Princeが結成された時も、Mr.KINGとPrinceとしてバラバラになった時も、それほどの躊躇いもなく受け入れた。

きっとあの頃のわたしだったらハッピーセットのじぐいわが離れ離れになったとしても、きっと容易く受け入れたであろう。

 

Mr.King VS Mr.Princeが結成された頃、6人をよく思わないファンも多くみたが、彼ら自身だって自分たちの望み通りに進むとは限らないし、置かれた場所で精一杯頑張る彼らを応援するしかないと思った。

 

しかしわたしのその想いは前向きなものではなかった。ファンがこんなことを言うのはおかしなことであるが、DREAM BOYSとして押し出され勢いにのっていたKINGの3人に引け目を感じていた。

 

2015年の夏。六本木が熱い夏だった。テレ朝サマーステーションのサポーターになった6人に格差なんてなかったはずなのに、やはりその想いは拭えなかった。わたしはあの夏キンプリよりもチーム者に感情移入していた。

 

サマステオーラスではキンプリ継続を宣言し、6人でMステにも出た。しかしそれから間もなくして、雑誌では、Mr.KING、Princeと表され3人ずつバラバラで活動することになった。

 

発表されたJONNYS' Worldの出演者には大々的にMr.KINGの3人が挙げられ、Princeの名前はない。KINGの3人の単独の写真集。少年倶楽部でもKINGとPrinceの差は歴然だった。

悔しさというよりも、やっぱりなという諦めの気持ちが大きかった。

 

真夜中のプリンスという冠番組が決まった時は嬉しかったが、正直ガムシャラが終わってしまうことの方が寂しく感じた。

 

大学受験を控えていたため、Welcome  to Sexy Zoneも、最後になったクリエ単独公演も申し込まず、クリエにKINGが出演しないことも、サマステのサポーターがKINGだけであったことにも疑問はなかった。

 

サマステの平プリ天才松松公演は仲良くしてくれている後輩に誘ってもらって参戦したが、JONNYS’ Future WORLDにもJONNYS’ ALLSTARS ISLANDにも行くことはできなかった。ジャニフワは神宮寺勇太にとって思い入れのある舞台だったと写真集のインタビューで語っていたので、受験期に被ったことがとても悔やまれる。

 

夏に放送されたPrince3人初のオリ曲『prince princess』は可愛くて、みんなで踊れる曲だったので、今でもとても好きな曲だ。

 

その後発表された『For The Glory』。世間を騒がせた例の神宮寺のパート、もちろん私も大好きだ。その後癖が弱くなってしまったことエゴサでもしたのだろうか。そんなところも神宮寺勇太らしくて大好きだと思った。

合格という栄光のために辛くても必死になっていた受験期にこの歌はぴったりで、しょっちゅう聞いて元気をもらっていた。

 

テレビもスマホもほとんど見なくなっていた1月、センター試験帰り道にメールを開いたら来ていたジャニーズJr.祭りの申し込み。先のことなんて見えなかったが、無心で申し込んだのを覚えている。

 

数週間後、朗報が舞い込んだ。それは最初に受けた大学の合格通知だった。まだ受験は終わっていなかったが、浪人覚悟の受験だったためとても嬉しかった。その日の夕方に来たJr.祭り当選のメール。あの日は嬉しいことづくしだった。

 

それから横アリ、追加公演のたまアリと現場が続いたが、その後新しい大学生活にも慣れ、ヲタクを辞めようと考えた。キントレが自名義全滅で、これまでと同じ熱い夏はやってこないと思っていた。

 

しかし縁あって入れることになったPrince単独公演。それも100番代という過去最高な早番。2年前のVS公演の決勝180番代がそれまでの最高だったが、お目当てのチーム者はいないというちょっと苦い思い出。

全滅からどういう風の吹き回しか、後輩に誘ってもらってキンプリHiB公演も入れることになった。

 

そして待ちに待った7/28、Prince単独公演、袴姿で出てきた3人による書道パフォーマンス。あそこまで近くで担当を見たのは初めてで、思わず泣きそうになった。

安定のオリ曲も、懐かしい曲も、ソロも何もかもが素敵なセトリだった。特に神宮寺ソロの…moreは綺麗な歌声を永遠に聞いていたいと思った。

 

あの日岩橋が言っていた、「ここは銀河一平和な場所だね」と。本当にそう思った。今までたくさんのコンサートに足を運んできたが、これまでに感じたことのないぐらいとても暖かいコンサートだった。

 

それまでのコンサートでは自担の姿だけを追っていたが、あのEXシアターのステージ全てを目に焼き付けていた。Prince3人で作り出した世界に惹きつけられた。この3人の世界をもっと見たいと思ったのだ。

 

そして8/25キンプリハイB公演。サークルの合宿最終日だったが、みんなより先に長野から1人新幹線に乗り六本木に向かった。

レポを見たところ、キンプリのオリ曲が盛り込まれていて、MCも面白い。これがまだ150番代という良番で胸を躍らせていた。

しかし1つ引っかかる点、それはPrinceの3人以外のメンバーは直後にMステ出演を控えていたことだ。

 

以前にMr.KINGとジャニーズJr.という名で出演したMステでキンプリ6人でBounce to Nightを披露したこともあり、今回ももしかして…なんて思ったが、サマステのサポーターであるMr.KINGとアシストのHiHi Jetと東京B少年。今回のMステ出演もそのメンバーであるから望みは薄い。

その3組の公演は7月に行われており、サマステ最後を飾る公演にPrinceも加わった意図を考えてしまった。

 

公演が始まり着々と時間は過ぎた。今思えばこの日の内容については詳しく覚えていない。覚えているのは全て急ぎ足で、MCも早口に告知をしたことだけだった。瑞稀が謝っていた気がする。

 

そのあとの『描いた未来たどり着くまで』単独公演で初披露で、見るのは2回目だった。

儚さの中に力強さのあるこの歌は、その時のPrinceが詰まっていた。

“流れ行く時代の狭間で気がつけば塞いだ、目の前の高い壁は自分でそう作り出した”

 

この歌詞を聞いて自分に刺さるものがあった。ユニットにこだわりを持たないようにしていたこと、KINGに引け目を感じていたことだ。

流れ行く時代の中でたくさんのユニットができ、消滅した。確実な未来はないジャニーズJr.のユニットに深入りして、ただ傷つくのが怖かっただけだった。目の前の高い壁だと感じていていたKINGの存在もPrinceの3人なら超えられる気がしたのだ。

 

コンサートも終盤になった時に平野が言った「Mステ出たいな〜」と。出るでしょ!と突っ込んだ神宮寺は「ファイティンファイティ〜ン!」と明るく言った。岸くんは「絶対見る!!」と。幕が下がった次の瞬間にはもう一度幕が上がった。呼んでもないのにアンコールが始まったことは初めてだった。1番最後に「Mステ見てね♡」と岩橋が言って去っていった。

 

Princeの3人はどんな思いでこの公演に出演していたのだろうと考えた。これは見間違えかもしれないが、岸くんの目が潤んでいたように感じた。神宮寺は笑顔だった。

 

公演が終わったあとに残ったのは、虚無感と悔しさだった。

帰りの電車の中で後輩とTwitterに上がっていた動画を見た。そこには数十分前まで一緒にいた彼らが同じ衣装を着て、同じ笑顔でMステの階段を降りていた。

気づいたら涙が溢れていた、なぜここにPrinceはいないのだろう、3人に何が足りなかったのだろうって。岩橋担の後輩と日比谷線の中で大号泣したこと、今ではいい思い出だ。

あの日この想いをずっと忘れないと誓った。Princeの3人が報われる日まで応援しようと心に決めた。

デビュー決定後に聞いた話だが、この時の公演で自信を持ち、デビューに繋がったという。

 

数日後Princeの単独写真集が発売されることが発表された。始まったJonnys' You & Me ISLANDでは、平野紫耀の存在感には誰も叶わないが、KINGとPrinceとしては大きな差はないと感じた。その後決まったプリンスホテルでの公演。

 

あの日既に写真集は撮り終わっていて、単独にプリンスホテルの関係者の方が来ていたことを思えば、少し気持ちが軽くなった。

 

幸運にもプリンスホテルでの『My Princess Your Prince』に当選し、PrinceとPrincessのあの平和な空間を感じることができた。幸せすぎて、これがPrinceの最高潮なんじゃないかとまで思ってしまった。

 

たしかにPrinceとしての最高潮はあの時であったかもしれない。本当に突然のデビュー発表だった。

発表の前にハピアイ入った時に見た『描いた未来たどり着くまで』と発表後にみたそれは違ってみえた。正直3人の方がいいと思ってしまった『君だけに』も6人の姿が見違えてみえた。

 

デビュー決定までの約半年間PrinceにとってもPrincessにとっても、いろんなことがあった濃い半年だったと思う。

 

初めにも言ったが、6人のデビューに全く不満はない。もしKINGの3人だけでデビューしていたと考えると、あの日と同じ、いやあの日よりももっと強い悔しさを味わうことになっていただろう。

 

一緒になって、また離れて切磋琢磨してきた6人だからこそ作り出せるものがあると思う。

 

銀河一平和だったPrinceとPrincessだけの場所はもうなくなるけれど、King & Princeがまた新しい輝く場所を作り出してくれるだろう。

 

今日で最後のPrinceありがとう。

たくさんの素敵な思い出をありがとう。

 

デビューするからにはKing & Princeが変わることはない、変わることがあってはならない。

新たなスタートを切る6人がずっと輝き続けますように…